「らしさ」のらしさを疑ってみた


みなさん、「#虎に翼」見てますか?

わたしは、

時に笑い、

時に怒り、

泣いたりと

朝から目まぐるしく感情がアップダウンしています^^;


おもしろい点はたっくさんあるのですが、

そのひとつは、

「男らしさ」の複数性が描かれていることでしょうか。


男性性を研究するジェンダー研究の大家、

レイウィン・コンネルは、

男らしさにはいくつもの種類があり、

その中で、もっとも権力を握っている男性性を、

「覇権的男性性」(ヘゲモニック・マスキュリニティ)

と名付けています。


さて、今回はそんな男性性について・・・というよりは、

「らしさ」について、です。


「らしさ」ってなんでしょう?

「こうあるべき」という「規範」みたいなものでもあるし、

ある人のふるまいに名付ける「ラベリング」のようでもあるし、

それらが絡まり合ってはいるのですが、

今回は、「規範」の部分について。


実はわたし、ずーーっとずーーーーっと昔から思っているのが、

「男らしさとか女らしさって、

 実はもともとあんまりもっていなかった性質を身に付けるために

 うまれたのでは?」

ということ。


どういうことかというと、

甘えん坊で泣き虫な男の子には、

「すぐに泣かないで、自分でがんばる」ということを教えるために、

「男らしくしなさい!」

と、

あえて、逆の性質を「男らしさ」と名付けたのでは??

それが、

どんどん過剰になっていっちゃったのでは?

な~~んて思ってるんです。



もちろん、

この考えが正しいかどうかなんて、

証明のしようもない(たぶん)ですけど、

そう思うと、

「男らしく」ふるまってる人を見ると、

「あ~~、がんばってんな~~」

って思いません?

Illustrated by アート宇都宮@AC-illust


もはや、

男らしさと自分とが溶融して溶着している人もいるけど、

もしかすると、

すこし隙間があったり、

脱着自由な人もいるのかも。


もちろん、

「女らしさ」も同じですよ~~。


「女らしさ」にこだわっていたら、

「あ~~、まじめな人やな~~」

って思ってると、

自分と距離がおけるかも。


そして

もし「女らしさ」を求められたら、

わたしはその着ぐるみはサイズが合わないので、

着るのはやめました~!


って、言えるといいですよね~~


(そういえば、「801ちゃん」が普通の人の着ぐるみをきていたな。

 「らしさ」=防御服よね)


「らしさ」って、

「そうでなきゃ」っていう圧迫感があるけど、

「らしさ」のらしさを疑うと、

ちょっと気持ちが軽くなるかも。
















日々のくらしとしゃかいがく

食べる、寝る、働く、遊ぶ、育てる、集まる、語る、見る、読む・・・ 日々のくらしのなかにある「しゃかいがく」の知をお伝えします。 profile pic by philipp-torres @unsplash

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