子どもは誰が育てるか? 3
江戸時代には、
一人の子どもに、
それはもうたくさんの親がいたことを
ご存じですか?
小学館『和楽Web』より
江戸時代の最先端子育ては全員参加型・体罰厳禁!イクメンが普通だった時代から現地レポ
こちらのコラムでは、
子どもの誕生にあたり、
「取り上げ親」「乳付け親」「名づけ親」など、
それはもうたくさんの大人がかかわっていたことが紹介されています。
翻って、現代はどうでしょうか。
現代の家族は、けっして普遍的なものではなく、
日本では戦後に広がった
「近代家族」
です。
この「近代家族」の特徴は、
次のようなものです。
・親密性、情緒性を重視
・子ども中心
・性別役割分業
・社交の衰退
・親族以外の人々の排除
(落合恵美子2019『21世紀家族へ -- 家族の戦後体制の見かた・超えかた 第4版』有斐閣)
つまり、
夫婦と子どもだけで完結するような家族といえます。
「近代家族」では、
親族でない人を排除しますし、
社交も衰退しているということは、
かつてのように、
血縁でない人が親になって、
見守ってくれる、ということは
なくなるわけなのです。
だけど、
家族のあり方が変化しても、
子どもは
親だけに育てられて大きくなるわけではありません。
保育園は、
血縁ではないけれども、
子どもたちの「育て親」として、
とても大きな役割を果たしていると思います。
だからこそ、
「保育園の先生に育てられたようなものでした」
と、
保育園の先生方が「育て親」であることを
ちゃんと理解している息子は、
すごい!!
と思うのです。
Illustrated by ミミクリ@AC-illust
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