悔しいけど、ちょこザップ 3


フーコーのいう生-権力とは

をお伝えする前に、


まずは、

刑罰が時代によってどう変化してきたかを

みてみましょう。


森下伸也『社会学がわかる辞典』によれば、

犯罪者への刑罰の変化として、

 ・公開刑から非公開刑へ

 ・身体刑中心から自由刑中心へ

が挙げられます。


ちょっと血なまぐさい話になるので、

ご用心いただきたいのですが、

近代以前の刑罰は、

坂本眞一『イノサン』というマンガで示されているようなもので、


身体に直接加え、

かつ、

見せしめとして多くの人の前で行われる公開刑でした。


ですが、近代以降の犯罪者は、


 公開されない監獄に収容されていて、

 そこで規律正しい生活を送り、

 「まっとうな」人間としての規律訓練を受けるわけです。


 Illustrated by wordあそび@AC-illust



ここで注意しないといけないのが、

「まっとうな」って

誰にとっての??

ということ。


さあ、だれにとってのでしょうか?


次回に続く


出典:森下伸也2000『社会学がわかる辞典』日本実業出版社

    1テーマ2ページで説明してあり、とてもわかりやすい良書です。

    初学者におすすめ!

   坂本眞一2013~2015『イノサン』集英社

       2015~2020『イノサンrouge』集英社

    最初、読むのにものすごい苦痛を感じますが、読み始めると怖くてとまらない傑作。

    後半は、裏ベルばら的なストーリーなのが興味深い。

日々のくらしとしゃかいがく

食べる、寝る、働く、遊ぶ、育てる、集まる、語る、見る、読む・・・ 日々のくらしのなかにある「しゃかいがく」の知をお伝えします。 profile pic by philipp-torres @unsplash

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