都会の作法が示すこと 4


わたしたちは、

儀礼的無関心によって、


「存在は認識するけど、関与はしませんよ」


ということをアピールするのですが、


それに慣れてしまうと、

とっさのときに、

関与する瞬発力を失うような気もします。


特に、

コロナ禍を経験してから、

他人に声をかけることが、

はばかられるようになりましたよね。

そうすると、

ますます瞬発力が養われなくなっていきます。


子どもは、儀礼的無関心を知りませんから、

たまたま乗り合わせた人と

ふつうに会話を始めたりする。


それによって、

親もまた、

たまたま会った人と会話する訓練や

瞬発力を養う練習を

させられていたのだな、

と、

今になって、思い返します。


儀礼的無関心と、思わず話しかける瞬発力、

このバランスが、

公共空間を

居心地よくしてくれるのではないか、

と思うのです。


Illusttrated by chacha @AC-illust

日々のくらしとしゃかいがく

食べる、寝る、働く、遊ぶ、育てる、集まる、語る、見る、読む・・・ 日々のくらしのなかにある「しゃかいがく」の知をお伝えします。 profile pic by philipp-torres @unsplash

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