「べき」はかたい?やわらかい? 3
「規範ってそんなに強いものじゃないでしょ?」
と
おじさま達は大笑いしてましたが、
果たしてほんとうにそうでしょうか?
なんどもくりかえしこの日の出来事を反芻するなかで、
たどりついた反論シミュレーションは・・・
「じゃあ、
規範が、
強いものでも硬いものでもないことを証明するために、
スカートをはいて出勤してください!」
「それができるなら、
規範はかたいわけではないですよね。
でも、どうですか?
スカートをはこうとするとき、
なんの抵抗もないですか?
スカートをはけたとして、
外に出ることができますか?
道を歩いていて、
ズボンをはいているときと同じように、
周りの視線を意識しないでいられますか?
規範はそんなに強制力があるわけではないというなら、
ぜひスカートをはいて出勤して、証明してください!」
でした。
かれらは、
自分たちが、
社会的に優位な立ち位置にいて、
自分たちが誰かに従わされることを
考慮していない。
かれらにとっての規範は、
自分たちの生きやすさに即しているので、
やわらかく感じるのでしょう。
でも、いざその生きやすい規範からはずれようとすると、
おそらく
その規範は、
富士山よりも高く動かしがたく、
びくともしないようなものとして目の前にたちはだかるか、
足元を
コンクリートで固められたように、
上半身は動こうとしても、足は頑なに今の位置を守ろうとする
そんな感覚におかれるのだと
思います。
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